2023年8月23日
eemo アンバサダー企画第2期 DAY2実施レポート
小田原・箱根エリアを中心に展開中のEV(電気自動車)カーシェアサービス「eemo(イーモ)」。その魅力を広げてもらうためのアンバサダー企画・第2期DAY2が、2023年8月5日(土)に開催されました。
eemoアンバサダー8名の活動報告
関谷勝司さん
「この1か月の期間は、静岡県三島市など、近距離移動にチャレンジ。これまで車のない生活でしたが、車のある快適な生活がイメージできました。近所の仲良しご夫婦にも乗ってもらうと、“次の買い替えはEVもありだね”という会話も。小田原の新しい生活が一つひとつ増えていくと良いなと感じました。」
谷合竜馬さん
「静岡県の西伊豆へのドライブに利用してみました。道の駅やコンビニに充電スポットがあり、“スポットって意外とあるな”という印象。高速道路も利用してみましたが、やはり充電の減りが早いことも学びました。それでも、1時間弱の移動距離ではEVってとても便利だと実感できました。」
稲葉通全さん
「友人と一緒に山梨への長距離運転に使用しました。暑い日でエアコンも使っていたので、少し不安でしたが無事到着。“EVは動く家電”というのが理解できました。一緒に乗った友人も、EVの静かさには驚いていた様子。提携の充電先を調べて向かったのですが、断られてしまうケースがあり。そのあたりは今後の課題と感じました。」
稲葉紀枝さん
「夫と一緒に山梨へ。ガソリン車はブレーキを踏むとガソリンが減ると言われているけれど、EVはそうではないので、その違いに戸惑いながらも、ecoモードを意識してドライブしました。車を持つことにハードルを感じている20代の友人が好印象を持ってくれたことも良かったです。」
垂石望美さん
「家族の送り迎えに使ってみました。この時期はいつもレンタカーを借りて送り迎えしていたので、その負担が軽減できました。しかも今はガソリン代も高いので、節約のありがたみも痛感。夏休みのお出かけも計画中。充電スポットへの不安はあるものの、ぜひ自然のなかにドライブに行きたいです。」
本多安里沙さん
「夏休み、ワンオペの日が多く、子どもたちをたくさん連れて出かけました。子どもが預けられる日は、車で海まで出かけ、海を見ながら車中ワーケーション。とても気分転換になりました。自身のスマホ容量の問題でeemoアプリをなかなか起動できず焦ったシーンも。今後はカスタマーセンター等も活用してみたいと思います。」
井上岳さん
「片道130キロの千葉の山奥にあるゴルフ場へ行ってきました。充電スポットはどこだろうと少し不安のなか向かいましたが、高速道路は急速充電のできるところが多いなという印象を受けました。ゴルフ場にも充電スポットがあったものの、別のアプリをダウンロードしなければで使えず。サービスの互換性なども今後の課題と感じました。」
永田圭さん
「フットサルやカフェなど、ちょい乗りでたくさん活用しました。車のないときに比べ、気持ち的に外へ出かけやすくなった感じがします。アンバサダーとしてたくさんSNSで紹介したことで、“小田原にそういうEVがあるんだ”ということを周知できはじめたなという印象があります。」
日産自動車による特別講義
DAY2のテーマは「脱炭素時代のモビリティの未来」。
まずは、「日産自動車株式会社」日本マーケティング本部 チーフマーケティングマネージャーオフィス チーフマーケティングマネージャー・寺西章氏より、自動車産業という視点から特別講義を実施していただきました。
カーボンニュートラルな社会を目指すうえで、掲げられている世界共通目標。各国それぞれがその目標に対して取り組むなか、日本も各自動車メーカーがEVに参入し、その台数は増加傾向だといいます。しかしながら、販売台数に占めるEVの割合は0.6%(2021年)。対してアメリカは21%という割合。世界的にみて、日本のEV導入が遅れを取っていることがわかります。
とはいえ、公共用のEV充電設備は日本全体で約3万基。ガソリンスタンドとそこまで変わらない数だといいます。EV1台あたりの充電器台数は他国とそこまで変わらないという現状。つまり、EVの普及をどれだけスピーディに行っていくかが重要だと言えます。
それに対し、寺西さんは「EVへの心の壁」を解消する必要があると話します。漠然とした不安に対しては、身近なEVオーナーの体験を伝えたり、地域内でEVの活用事例をつくったり。具体的でリアルな事例を伝えることで、EVを“自分ごと”として捉えることが、日本の普及率を上げるために必要だと話してくれました。
小田急電鉄による特別講義
続いては、「小田急電鉄株式会社」経営戦略部課長・次世代モビリティチーム モビリティスペシャリストである古賀裕一郎氏より、電車・バスといった身近な移動手段の観点から講義をいただきました。
「モビリティの境界が曖昧になってきている」と話す古賀さんからは、小田急グループでの取り組みを中心にご紹介いただくことに。テレワークの普及やコロナの影響による人流の変化、デジタル環境の急速な変化、そして高齢化・少子高齢化の影響をダイレクトに受ける業界として、“UPDATE 小田原”を掲げ、地域価値創造型企業に向けサステナビリティ経営を推進しているといいます。これまでのサービスをただ維持するだけでなく、アプリ「EMot」の活用やテクノロジーの導入、さらには交通のDX化の進展による省人化、新しいサービスの開発など、さまざまなチャレンジを行っているそうです。
また、新しいトレンドへの対応として、「減らそう(省エネ)」「かえよう(電化・水素化)」「つくろう(再エネ)」の3軸で脱炭素を目指しているとのこと。現在小田急グループの電動バス保有台数は10台弱だそうですが、脱炭素の目標を達成するには、ここから数百台レベルに増やす必要があるということで、古賀さんは最後に、「小田急グループだけでは目標達成できません。同じ事業者同士はもちろん、使う側の意識も一緒に変化させていく必要があります。」と話してくれました。
企業だけでなく、eemoアンバサダーを含む、使う側の意識も変えていくことが、結果的に小田原全体の街をサステナブルにするということが、よく実感できる講義でした。
DAY3は9月9日(土)。
テーマは「脱炭素に向けた、各地域での新しい取組」となります。
次回のご報告をお楽しみに!